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アーティフィシャルフラワーとは、生花をリアルに再現した人工的な花、いわゆる造花です。
「造花」には、「アートフラワー」や「シルクフラワー」や「フェイクフラワー」などなど、いろいろな呼び方がありますが、これらの呼び方を統一した呼び方にしようと、「日本アーティフィシャルフラワー協会(JAFA)」と花材メーカー「東京堂」が2002年に「人工的なお花」=「アーティフィシャルフラワー」とその名前を世の中に広めました。
その後、大手造花メーカー(ASCAやポピーなど)が、これまで生産してきた高品質な造花を「アーティフィシャルフラワー」として販売し始め、次第に一般的な名称として広がっていきました。
「アーティフィシャルフラワー」という名前は、つい最近、できた言葉なのです。
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『アーティフィシャルフラワー』は『造花』ですが、『造花』のすべては『アーティフィシャルフラワー』とは呼んでいません。
昔からの『造花』は、開店の時の花輪に代表されるように、お店やイベント会場を、たくさんのお花できらびやかに飾って、人目を惹くことを目的にしています。要するに、近くでお花を愛でるというよりは、遠くからよく目立って、華やかである必要があるのです。
そのため、お花の色は自然界のお花よりも派手な色合いで、濃淡のない着色が多いようです。また、お花以外の部分は重要視されておらず、コスト的なこともあり、葉はペラペラで、茎はワイヤーのようなものが多いです。
一方、『アーティフィシャルフラワー』は、お店や住宅の室内を飾るインテリアとして、『生花』の代わりとして開発された、高品質な『造花』のことを指します。
近くから見ても、手で触っても、生花に見劣りしないよう、メーカー各社が製造技術を競い、高温高圧でポリエステル布地を成型する新たな技法から開発されて作られたリアルな造花が生み出されました。そのように派生していった高級な造花を、現在では『アーティフィシャルフラワー』と呼んでいます。
アーティフィシャルフラワーは、花びらのフリルやしわまで、よりリアルに再現し、生花に見られる自然なグラデーションのある色彩で染色され、茎や葉にいたるまでより本物に近い仕上がりになっています。
ネット上のいろいろなサイトで、「アーティフィシャルフラワー」と「造花」の違いについての説明が掲載されていますが、度々、「アーティフィシャルフラワー」は「造花」ではないなどと間違った記載があるのは残念なことです。。。
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『アートフラワー』という名前の歴史は古く、まだ中国製の造花が日本中に出回っていない時代の1948年まで遡ります。飯田深雪氏が手作りの造花を『アートフラワー』と命名しました。
『アートフラワー』は、布を裁断し、独自の技法で染色して成型して作られた、美しい手作りのお花のことです。現在でも、『深雪アートフラワー』として受け継がれています。
※参考 深雪スタジオ様 http://www.miyuki-st.co.jp/
『アートフラワー』という名称は、花びら1枚1枚を手作りで創作してできたお花のことでしたが、いつの間にか、『アートフラワー』という言葉が独り歩きし、工業生産品の造花のうち、美しいものを『アートフラワー』と呼ぶようになりました。
『シルクフラワー』は、1976年頃、品質改良された造花として、欧米から輸入されてきました。素材は、それまでの塩化ビニールからポリエステルに替わり、光沢があったことから『シルクフラワー』と呼ばれ、日本に普及しました。シルクフラワーのショウルームが香港にたくさんあったため、『香港フラワー』と呼ぶこともあります。
ちなみに、『シルクフラワー』は、シルクの光沢に似ているということであり、『絹』でできたお花のことを指しているわけではありません。
ここまでをまとめますと、『アートフラワー』は日本で開発された手作りの造花が発祥、『シルクフラワー』は輸入されてきた工業生産の造花が発祥です。
造花は、「アートフラワー」や「シルクフラワー」の他に、「フェイクフラワー」などとも呼ばれていましたが、どれも指すものは同じです。これらの名前が混在していた状況を統一しようとして、2002年に『アーティフィシャルフラワー』という名称が生まれました。
『アーティフィシャルフラワー』は、「アートフラワー」や「シルクフラワー」などの新しい統一された名称なのです。
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アーティフィシャルフラワーは、生花と違い、長い間飾っていただけるのが特長ですが、そのため、ほこりや紫外線などからくる傷みが発生してしまいます。
ここにお手入れ方法をまとめましたのでご参考になさってください。
長い間飾っていると、どうしてもホコリがかぶってしまいます。はたき等でホコリをはたくか、花首を持って、軽く掃除機をかけてホコリを吸い取っていただければ、かなりきれいになりますよ!
色によっては、紫外線で変色するものがあります。なるべく直射日光の当たらない場所に飾ってください。
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